先ず商品の立体感を出すためには正面、側面、上部の三面を
異なる明るさに仕上げることが重要。
通常、正面を適正露光とし上部をやや明るく、側面をやや暗くすることが多いですよね?
さて、下の2枚の写真の違いがお分かりでしょうか?
この2枚の最も大きな違いは箱の上部。セオリー通りの明るさになっていますが、右手の箱は上部の色味が表現できていません・・・
対して左手の写真は明るいオレンジになっています。
何故、同じ箱なのに異なってしまったのか?
それは上部に当たる光源の位置が原因です。
メインライトはどちらも左手にセットされたトレペ越しの照明。
左手は天トレ越しに真上から照明されていますが
右手は真上ではなくかなり後ろ気味にセットされた照明の光で、テカリによるライトの映り込み・・・
このような位置では、出力を上げていくとドンドン白っぽくなっていくのです。
所謂・・・色が出ていない・・・という状況になるわけです。
但し、商品によってはテカリも欲しい時が結構ありますし
商品が無彩色に近いような場合には元々色味がないために然程気になりません。
天トレを省いて天バンでごまかすという手もありますが
商品に対して高すぎる天井の場合、上部に当てるはずの光が全てに影響を与えて
あまり好ましい結果を産まないこともありえます。
つまり正面や側面まで明るくなってしまい1:2:3的なバランスにならない可能性が
高いということです。
この辺りは商品の表面が光沢なのか?半光沢なのか?マットなのか?
によって大きく異なりますし、天トレ上のライトの位置や光源のサイズにも大きく影響を受けます。
まあ、ブツ撮りの醍醐味の一つとも言えるでしょうか?www
さて、この天トレ。
自分のスタジオではセッティングも難しくありませんが
出先での撮影で天トレのセッティングは結構難儀します。
Photoshopのお力に縋るという手もありますが・・・
絶対に役立ちますよ!!(常時受付中です)今回の商品SONY FE85/1.8の箱を用いたのは全面同一色で今回の説明にぴったりだったからですが
このレンズ、メチャコスパ高いです!こちらも超オススメです。
追記:相当有意義な話だったのでは、と自画ジーサン。www
Facebookとの連携がトラブってますね。
コメントは、取り敢えず直接ブログにどうぞ! AM11:30 だいぶ復旧したようですね。
スチレンボードやカポックで丁度よい高さに人工的な天井を作りそこにライトを当てるという技もありますね。