今ではプロの方でも多くの方がクリップオンストロボを使用していますが
クリップオンの光についておさらいしてみたいと思います。
■ダイレクトに照射させる
彩度が高くコントラストの高い写真が撮れますが、ドギツイ影が嫌われ気味。
しかしながら、オフカメラで使用すれば影を活かした撮影が可能。
また、デイライトシンクロ等では、光量の問題からダイレクトに当てることが多い。
■オムニバウンス
ニコンのクリップオンに純正付属品として付いてくる
発光部に取り付ける乳白のプラスチックボックス。(最近はキヤノンも付属してくるとか?)
一部ユーザーの間では評価されているようですが・・・
私に言わせれば百害あって一利なし。有害です。
天バンでの使用時に良いという意見もありますが、生の光が被写体に当たることになると同時に
天井への光も減衰します。
バンクライトにクリップオンを仕込む際にオムニバウンスを取り付けることは
バンクライトの光を均一にするという点で効果はあるかと思います。
クリップオンに大きなアンブレラを取り付ける際にオムニバウンスを取り付けることは有効です。
但し、生の光が漏れることに要注意。
発光部にティッシュやハンカチを被せる方法も意味不明。
NDフィルターとしては効果がある。
四角い光を円形にするという効果はありますが・・・
■横幅20cm程度のボックスライト
人物をアップでの撮影ならば、多少の効果はあります。
或いは被写体が小さい場合には効果があります。
■ハーフドーム
光源としてのサイズは15〜20cm程度なので柔らかな光という訳にはいかない。
但し、光の拡散性は十分なのでレフ板への光も十分。
狭い室内ならば壁や天井にも光が回りライティングが楽になることは事実かも。
屋外や体育館のような広大な場所ではNDフィルター的な効果しか望めない。
■アンブレラ
最もポピュラーなアクセサリー。
軽量でセッティングも楽。
サイズも豊富。白と銀、トランスルーセントの3種類がある。
一般的には白で直径100〜150cm程度が好まれる。
開口部を乳白のトレペなどで覆ったカサトレもある。
傘全体が均一に光る点と、ドーム的に光が拡散するのでレフ板がよく効く。
■バンクライト
ボックスライトとも呼ばれる。小さなものは50x50cm程度。
大きなものは100x140cm程度。大型スロボ用では更に巨大なものも存在する。
アンブレラよりも直進性が高い。
いわゆる面光源。被写体に対して十分なサイズが有れば柔から光で美しい写真が撮影可能。
アンブレラよりもセッティングが面倒ですが、効率はアンブレラよりも高い。
■天バン 壁バン
天井や壁に光を当て、跳ね返ってきた光で撮影すること。
その分光が減衰することが難点だが面光源的に柔からな光となる。
白い室内ならば利用可能で手軽いことも魅力。
持ち運びできない巨大なアンブレラと考えるとわかりやすい。
待てよ、壁バンを切り取ったものがアンブレラと考えるべきか?
とまあ、一般的なストロボのアクセサリーについて上げてみましたが
被写体の大きさに対して、光源のサイズを何処にするのか?それが先ず大きなポイントです。
柔らかな光ならば面光源と書きましたが、100x140の面光源でも
モデルから10m離れれば面光源とは言えないでしょう。
100m離れれば立派な点光源です。www
クリップオンには大きく分ければ純正とそれ以外に分けられますが
純正と呼ばれているクリップオンも仕様だけを作成し製作はストロボメーカーが請け負うことが殆どでしょう。
純正以外では・・・