前回のテストではα9の秒間20コマ、85/1.4と50/1.4でAFが
追いつかなかったと報告しましたが、その2本のレンズのファームをアップすることで
AF性能が向上するとSONYサイトに記載があり
早速オーナーのK氏がアップ済みの機材を持って遊びに来てくれました。
α9+85/1.4雨上がりを待ち、テストスタート!
秒間20コマ、1/8000F1.4 ISO1000での撮影ですが
これほどの引きでも瞳AFがターゲットをキャッチしたことは驚きです。
スタートしてカメラ付近まで歩いて頂き撮り終えてみると撮影枚数が152枚!!
流石にjpgモードでテストしましたが、僅か8秒あまりでこの枚数・・・
恐ろしいですね。
で、その結果ですが、至近距離では僅かに後ピン傾向でしたがそれ以外はバッチリ。
ファームアップの効果、凄いです。
この85をスタジオで物に向けて試してみるとAF速度が上がったという感じは受けません。
どこを変えて進化したのか・・・不思議ですね。
次に試してみたのはタイムラグ。
ミラーレスのタイムラグがしばしば話題に上がりますが、ホントはどうなのかと。
テストは上のようなセットで行いました。
175cmの黒糸の先端に25gの金属ダボを重りとしぶら下げ振り子のように
右から左に自然落下させる。
その時右半分は隠されていて真下にのスタンド付近に近づくと
右手の白パネルから突然画面に現れ、同時にシャッターを押し
振り子がどの程度移動したかでその遅れをチェックする手法です。
1/1000秒のストップウオッチ(iPhoneアプリ)を撮影する案もありました。
例えば1秒になった時にストップを押す。
私とK氏とH氏の三人が試してみましたが
その結果は、それだけでも0.25〜0.45秒程度の遅れを観測できました。w
もし20歳代の若い方ならもうチョット反射神経が良いかもしれませんが
私達の中の神経伝達だけでこれほどの遅れがあることは予想外でした。
先ずは3人がファインダーを覗き1/8000でテスト(単写)
その差異は想像よりも少なかったので私が代表してシャッターを押すことに・・・
上はノーファインダー、電子先幕シャッターON
上はファインダーを覗いて撮影したもの。(5回撮影し中間値の画像)
ファインダーを覗いて撮影することで僅かに遅れが出ていますが許せそうですね。
上は電子先幕シャッターをOFFで撮影したもの。
重りは画面からはみ出してしまいました!!w
この差は余りにも大きいですね。
ストップウオッチのテストでも明らかなように、人間側のタイムラグと
カメラ側のタイムラグの合計値が実際のタイムラグになります。
同様なテストをα7IIとα6300でも行いましたが差は僅かでした。
さて、ではミラー式一眼デジタルではどうなのか?興味がわきますね?
上がD800Eでテストした画像。
ファインダーを覗いて撮影ですが、αシリーズと比較して僅かに速い程度の差でした。
予想外と言っても良いでしょう。www
実際の撮影現場・・・スポーツでしたら次の展開がある程度予想できますので
このテスト通りではありません。経験値が重要になるでしょう。
人物取材撮影時の表情を撮影することのほうがこのテストに近いか?w
ミラー式一眼のタイムラグは0.05〜0.07s辺りとすると人間側のタイムラグの方が
余程大きな値であることが分かります。
次にテストしたのはαボディをPlayMemories Mobileを使用すること無く
ワイヤレスでMacに転送させるテスト!
テストは本郷氏が数年前にテスト済みの
USBデバイスサーバーを使用する方法。
USBデバイスサーバーをカメラに接続し
MacのLANにはMZK-MF3000D(Wi-Fiルーター)接続しアクセスポイントとする。
Mac自体をアクセスポイントにすればWifiルーターは不要になる。
デバイスサーバーのソフトを立ち上げα9を認識させ
SONY純正のRemoteCameraControlを立ち上げてα9のシャッターを押すと
見事、Macに画像を転送できました!
中々有意義なテストだったかと思いますが・・・
如何だったでしょう?