お使いのカメラのシャッタースピードが何分の一秒までストロボにシンクロすることができますか?
フィルム時代でしたら1/125辺り。
デジイチ等のフォーカルプレーンシャッターを使用したカメラでは、1/160〜1/250秒辺りが殆どと思います。
レンズシャッター付きカメラでしたら全速同調可能です。
そのために1/250秒以上の早いシャッターを使用するとストロボが上手く同調しない現象に遭遇します。
所謂ミラー切れです。
ですが、FP発光が可能なクリップオンストロボ等を上手く使うと1/8000でもストロボを同調させることが可能になります。
FP発光のFPとはフォーカルプレーンの略です。
さて、そのFP発光ですがどのような時に便利なのでしょう?
一般的には日中シンクロでしょうか??
背景をボカシつつストロボを補助光で使用したい。逆光気味でアンダー露出。レフ板がない・・・
そのような時にはFP発光でしょう。
もう一つ。
背景を意図的に落としたい(アンダー露出に撮影したい)時に有効です。
α7II+55/1.8
左がISO100 1/125 F1.8 窓からの自然光です。
右はISO100 1/8000 F1.8 窓からの自然光+GODOX AD200 TTL FP発光
レフ板も使用していませんので左手が大分アンダーになっていますが
見事に背景の濃度が黒っぽくなりハードでワイルドな雰囲気になりました!
私と背景までの距離は、約2m。
この距離が更に遠くなればもっとアンダーに撮影可能です。
この場合でしたら左後方からもう一灯追加しても良かったか?
壁が真っ白で狭い部屋ですと光が回るためにここまで落ちないかもしれません。
悪しからず。
背景にもピントが来てOKでしたら大出力のストロボを使用して
背景と被写体が離れれば背景を落とす事が可能ですが
環境光がそこそこ明るい時間に、絞りを開け背景をボカしつつ落とそうとすると
夜を待つかFP発光を利用する方法になるでしょう。
ストロボをどこまで被写体に寄せられるか?(近づけば、それだけ背景との明暗差が稼げます)
背景との距離がどこまで離せるか・・・
どちらにしましても通常のクリップオンよりも出力に余裕があるAD200のお陰で
この程度でしたら大きな問題もなくクリアですね。
追記:今回のFP発光で初使用しました・・・オマケでもらった小型バンクライト?これを画面に入るギリギリ辺りから発光させました。
AD200、今年入手した機材の中で最優秀賞候補ですね!(現時点、w)